第6節 関連情報の収集と発信
農林水産省では、ユネスコ無形文化遺産に登録された和食文化を次世代に継承していくため、様々な活動を行っています。
その活動の一環として、和食文化が、家庭の食の中でどのくらい「実践」されているのか(実践度・行動)に関する国民の食生活等の実態や、どのくらい「大事だと思う」と考えられているのか(重要度・意識)、和食文化に関する意識等を明らかにし、今後の和食文化の保護・継承活動・施策立案に資するため、「国民の食生活における和食文化の実態調査」を実施しました(コラム:国民の食生活における和食文化の実態調査について 参照)。
コラム:国民の食生活における和食文化の実態調査について
農林水産省では、国民の食生活等の実態、和食文化に対する意識等を把握し、今後の和食文化の保護・継承の取組に資するためにアンケート調査を行いました(*1)。
調査方法:インターネットモニターに対するWeb調査
調査対象:全国の20-69歳の男女 2,000名
(全国を9エリアに分け男女年代別の人口構成比に合わせて割付)
調査期間:令和2(2020)年2月28日~3月6日
「和食」および「和食文化」に対するイメージ(複数回答可)は、「健康に良い」(48.9%)、「季節を感じられる」(44.9%)、「旬のものがおいしく食べられる」(43.7%)、「栄養バランスが良い」(41.8%)、「素材のおいしさが味わえる」(39.7%)など、ポジティブなイメージが上位を占めました。一方で、「調理が難しい」(21.4%)、「準備や片付けに手間がかかる」(19.5%)、「価格が高い」(14.3%)、「塩分が高い」(12.5%)といったイメージも少なからずあることが明らかになりました(図表1)。
季節の行事など特別な日に関連した食べものを「ほぼ毎回食べる」「食べることの方が多い」と答えた人は、「正月・大みそか」(お節料理、年越しそば、餅、雑煮など)が最も多く、8割以上となりました(図表2)。また、季節の行事など特別な日に関連した食べものについて重要なことは、「旬の食材を食べて季節を感じること」(38.1%)、「行事の意味を伝えること」(33.1%)、「健康を祈ること」(29.4%)が上位3つとなりました(図表3)。
今回の調査から、国民が和食や和食文化について好意的にとらえているものの、調理の難しさや準備・片付けの手間などの取り組みづらさがあることもわかりました。今後、こういったイメージを払拭し、和食の良さをもっと身近に感じてもらえるような情報発信に努めます。
1 和食文化に関する意識調査結果(令和元年度実施)(農林水産省):https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/culture/chousa.html



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